うくひすのこほれる涙

読書おぼえがき

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

さまざまな発見

和歌と言えば・・・ なんとなく、お上品な世界を思い浮かべ・・・ 花鳥風月などを心情とともに描写しているものと、考えたりしがち。 たぶん、学校で習った「古今和歌集」の中の作品を連想するのだろうな。 一方、同じ歌集でも、「万葉集」には、もう少し野…

ある種の天才

源氏を読みつつ、「紫式部は天才だっ!」と思ったのであった。 そもそも、この物語は、式部が仕える天皇や中宮などに話して聞かせて教育するために作られたのだそうだ。 そして、これは「源氏の物語」。天皇の子として生まれ、皇位継承争いから外れて天皇の…

一見、しりきれとんぼ

やっと、源氏を読破した。 が、読後感想は・・・ ネバーエンディングな後味の悪さ、といおうか。 アメリカ映画のヒット作といえば、単純明快で、見終わった後、というか見終わる前から、結末が分かるような安心感があるが・・・ 興行的にはヒットしなかった…

うち、からだ弱いネン

源氏を読んでいると、旅行に行きたくなってきた。 行き先は、勿論、京都だ。 「絵合」にその名が出てくる小野道風がまつられているという道風神社に行ってみたくなったのだ。 で、どこにあるのか調べてみた。 すると・・・ 市の中心から、かなり遠いというこ…

萌え〜、ならぬ、萎え〜

「源氏物語」は今、「浮舟」を読み始めたところ。 あとは、「蜻蛉」「手習」「夢浮橋」で読破できることになる。 が、なんだかなぁ〜。 宇治十帖に入ってから、どうも「読みたい欲求」が上がって来にくくなっているのだ。 前回も書いたが、なんだか暗くて重…

もう少しだ

「源氏物語」を夜寝る前に読み始めてから、もうどれくらい経っただろう? ようやく、「宇治十帖」を半分過ぎた。 この「宇治十帖」は、それまで(雲隠、というか、幻)とは、一寸趣が異なってくるように思える。 「宇治十帖」以前は、「話して聞かせる物語」…